武庫川の東300m、国道171号線の南800mにある須佐男神社に入って右奥に、「西武庫十三重塔」が建っている。
大きな石塔なのですぐにわかる。
説明板には、「鎌倉時代後期の層塔で、阪神地区における代表的遺品の一つ。元応2年(1320)に両親を供養するために建てられた。」と書いてある。
また、阪神淡路大震災で倒壊し、その後塔身が盗難にあったらしい。
自然災害や人災で、このような文化財が風化していくのは残念だ。
(須佐男神社)
西武庫十三重塔の南1300mに、「守部十三重塔」が建っている。
そばにカラフルなすべり台があり、子どもたちがこの塔を見ながら遊んでいる姿を想像すると心が和む。
説明板によると、「もとは十六尺塔(総高4.8m)であった」と書かれているが、ぐっと見上げるほどの高さだ。
鎌倉時代(1315)のものと考えられ、西武庫十三重塔と同じ頃に建てられたようだ。(形もよく似ている)
(守部十三重塔)
これだけの石塔を建ては人は、相当の地位の人だったのだろう。